"ちゃんと真比呂さんを見るんだ"







もう一人のオレが、オレを励ます。




真比呂さんの口が、ゆっくりと開く。






ああ、ついにこの時がきたのか。




オレは、静かに彼女を見つめる。










「…………私も、



私も広野くんが好きです」