君の口から、あの言葉が聞きたい。 オレの望む言葉をくれ。 そんな勝手な考えで、イジワルな質問をしてしまった。 「もしかして真比呂さん、オレのこと……」 そう言ったときの彼女の顔が、頭から離れない。 顔を真っ赤にして、目を見開く。 こんな反応は予想外だ。 「ごっ、ごめんなさいっ」 教室を飛び出す彼女。 そのとき、初めて自分のしたことの重大さに気づく。 オレはバカか。 自分の欲に押し負けて、彼女を傷つけるなんて。