この席、角度的にバッチリオレが見えるんだな。
真比呂さんは、この席からオレを見ていることがあるのかな……
もしそうなら……
ハッとして首を振る。
もしそうならなんだ?
その先に何て考えようとした?
「は~~~……」
オレは席から立ち上がり、再びカバンを掴むと教室を出た。
ダメだ。
ちょっと調子に乗りすぎている。
勝手にオレの中で話を進めちゃいけないんだ。
沈みかけの夕日が美しい光を放つ。
いつか、この想いを抑えることができなくなる。
気がつくと彼女の顔を思い浮かべている自分に、オレは苦笑いした。


