「は~…やっと終わったぁ…」 テスト終了後、オレは音楽室で雑用をさせられていた。 せっかく真比呂さんと話せるチャンスだったのに、担任の平岡に雑用を押し付けられたのだ。 しかも空いてる場所が音楽室しかないなんて、もう今日は彼女の顔を見ることすら叶わなそうだ。 「あ~くそぉ…」 オレはホッチキスでとめたプリントの束を抱えると、音楽室を出た。