ヒトメボレ。





「大切な人なんですね」



「え……」




店員さんはニコッと笑うと、
ちょっと待っててくださいね、
と店の奥へと入っていきました。



少しすると、奥から戻ってきた店員さんは、ピンクのリボンと可愛らしいラッピングを、私に手渡しました。



「え、あの…」


「これ、このマドレーヌのラッピングと同じものです。どうぞ使ってください」


「そんな、悪いです」


「うふふ。大丈夫ですよ。きっとその人も喜んでくれます」




そう言って店員さんは優しく微笑みました。





「ありがとうございます……!!」




私はニコニコと手を振る店員さんにお礼をすると、店を出ました。