今日はテストだ。 みんな最後の悪あがきとでもいうように勉強に集中している。 オレ?オレはいいんだ。 テストの点数は毎回期待してない。 勉強すればいいだけなんだけど、どうもやる気が出ないんだ。 そんなやる気なし男のオレは、いつものように真比呂さんの席へ視線を移す。 「ん………?」 なんだか焦っているようだ。 カバンの中をあさっている。 どうしたのだろうか。