───ピピピッ……ピピッ……ピピピッ……
ききなれたアラームの音で、目がさめる。
学校、いきたくない……。
そう思いながらも、しぶしぶ制服にきがえる。
昨日、大空の胸で思いきり泣いてしまった。
いままでガマンしていたものが、くずれていくかのように。
泣きやむまで、大空はあたしのことをずっとだきしめてくれた。
……はぁ。
「あいづらいよ……」
このままいくのをやめようかと悩んだけど、家の前でまってくれている大空を思いだすといくしかなかった。
パパもママも、仕事で朝がはやい。
妹の音羽も、部活の朝練があるから家にもういない。
だから、朝はあたしひとり。
キッチンには、ママがつくってくれた朝ごはんがラップにつつまれている。
その上には、毎日欠かさずおかれている1枚のちいさな紙。
《海音おはよ♪
今日も1日、たいせつに生きようね。
いつもごめんね。 ママ》
「ごめんねは、海音のほうだよ……」
そのメモ書きを、いつものようにファイルにいれる。
そして、時計をみて「やばっ!」と声にだして、いそいでごはんを食べて家をでた。



