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でも、大空が
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あたしと同じ気持ちだって知れたとき、
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すごくうれしかった。
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大空のおかげで、
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最期に自分のなまえを
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好きになることができたよ。
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あたしは、どうしても
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病気では死にたくないんだ。
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だから、ゆるしてください。
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いままでありがとう。
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海音。
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〜♪°〜♪°〜♪°〜♪°〜♪°〜♪°〜♪°〜






ことばがでない。






あのとき、


もし俺が告白なんてしなかったら、


キミは死ななかった?


ううん。


病気で死ぬことを嫌っていたキミは、
俺が告白しなくてもきめていたのかな。


小さいころからとなりにいたから、
もうキミがこの世界にいないことが
実感できない。


「……海音……」


そうつぶやいたと同時に、

紙の下のほうに、まだ読んでいない
弱々しく書かれた文字たちがあることに気づく。


それを読んで、


俺の瞳から


また、


涙があふれる───。