予想していなかった大空のそのことばに、おどろいてかたまってしまった
そんなあたしに、大空はつづけて言う。
「ずっと、海音が好きだった」
……大空が、あたしを?
「なに、同情?」
あたしは、フッと笑った。
あたしが死ぬから、
だから、大空は……
「同情で好きとか言わねーよ」
「ウソだ……」
信じられない。
「ほんと。ずっと海音だけをみてきた」
大空の口からつぎつぎとはなたれることばに、だんだんとあたしの心臓がうるさくなっていく。
あたしもなんだよ、大空。
幼稚園のときから、ずっと、ずっと───
「あ───……」
“あたしも大空が好き”
言おうとした。
言おうとしたんだけど、
……言えなかった。
だってあたしは、大空をしあわせにはできない。
だから、あたしは……
「……ごめん。あたし、大空をそんなふうにみたことない……」
うそをついた───。



