ふたりで海をながめる。 あたしはそっと瞳をとじて、波の音をきく。 やっぱり、海はおちつくな……。 「なぁ、海音」 波の音しかきこえなかった耳に、あたしの大好きな大空の低くておちついた声がまじる。 「ん?」 あたしは、とじていたまぶたをひらいて大空のほうへ顔をむけた。 「俺、おまえに言いたいことがあるんだけど、……いい?」 目の前には、真剣にあたしをみつめる大空の顔。 めったにみない大空のそんな表情に、ドキッとする。 「いいけど……な、なに?」 「俺、海音が好き」