「海ーっ♪」
目の前には、太陽の光が反射してキラキラと輝く青い海がひろがっている。
サボるといっても、この島には海しかいくところがない。
砂浜でふたり、腰をおろす。
「……ねぇ、大空……」
「ん?」
「あたし、まちがってたのかな?」
「なにが?」
「治療を受けないことをえらんだの……」
そう言うと、大空はだまってしまった。
宣告を受けたのは、ちょうど4ヶ月前。
症状があまりでない病気だったから、発見がおそくてそのときにはもう、あたしの余命はのこりすくなかった。
そんなあたしに、ふたつの選択肢があたえられた。
ひとつは、入院をして病気の進行をすこしでもおくらせること。
もうひとつは、のこりの人生をたのしむこと。
あたしは、のこりの人生をたのしむことをえらんだ。
たとえ治療をしても、生きる期間がのびるだけでどうせ死んじゃうかもしれない。
そのことを、大空はしっている。
パパとママにはもちろん反対された。
親不孝な娘でごめんなさい。
「海音がきめたことなんだから、まちがってないよ」
大空のことばで安心する。
「ありがと……」



