チラッと結城を見るとニコッと返してきたので了承の意味と理解した
「えっと、よろしく」
「本当に!?ありがとう!」
2人に目を向けて言えばいきなり抱き着いてきたのでビックリした
しかも椅子に座ったままだったし席が窓際なので勢いで壁に体が当たった
「沙耶」
「あ、ごめんっ!」
男の人が女の子の名前を呼ぶと女の子はサッと私から離れた
「あはは、志乃ちゃん大丈夫?」
「ん」
別に痛くなかったので特に気にする必要もなく体制を元に戻した
「…あの、本当ごめんね。」
眉毛を下げ大きな二重の目が私を捉える
そんな目で見られたら全員許しちゃうでしょ
そもそも怒ってないし…どうすればいいんだろうか
「気にしないで」
少し冷たいかな?
「うんっ!ありがとう!これからよろしくね!私、今野沙耶(こんのさや)んで、私の隣にいるのが…「佐野佑月(さのゆづき)よろしく。」」
私の不安はなんだったのか
そう思うくらいとてもハイテンションだ

