あれから、先生が入ってきたので会話を中断した
「明日は交流を深めるために遠足あるからそれについて詳しく次の授業にやるからなー」
遠足がある事を知らされていなかった生徒達の反応は様々なもので怠いと言っているものもいれば楽しみにしている子もいた
その言葉でチャイムが丁度鳴ってホームルームは終了した
「志乃ちゃん、明日遠足あるって知ってた?」
「知らなかった」
だよね〜と間延びした声が返ってきた
「あー…腹減った」
まだ学校始まったばっかなんだけど…
「朝ご飯食べてないの?」
「うん」
私は鞄に手を突っ込んだ
確か、あるはず
あ、あった
私はそれを掴み結城の前に出した
「こんなのしかないけど、要る?」
私が鞄の中から出したのはポッキーだ
お腹が空いた時に食べれるよういつもお菓子を鞄に常備しているのだ
結城は一瞬鞄の中からポッキーを出した私をポカンとした表情をして見た
「…ふはっ!ありがとうございます」
その後笑ってポッキーを受け取ってくれた
よかった…

