夢野さんなりの、
お菓子のお礼なんだろうか...


......うん、嬉しい。

嬉しさを噛みしめていると



「...あ、あの、じゃあ、
も...もう帰るねっ」

『...え、あ』

「じゃあねっまた明日!」

『......あぁ...』



ばたばたと思い立ったかのように走り去る彼女


チラリと見えたその顔が、
赤く染まっていたのは

夕日のせいか、それとも...