お菓子よりも甘く




のろのろとベッドから降りる


まだ完全には開いていないまぶた、
顎に少しある無精ひげ、
だらりと下がった肩...



歳の割にはそこそこかっこいい顔だし
仕事も出来るはずなのに、
家だとこんなにだらしないなんて...





いつか遥斗君も
おっさんになったら
こんな風になってしまうんだろうか





『...絶対嫌だ』


「なんか言ったか?」

『ううん、何も』