お菓子よりも甘く




バァン!


『お父さん起きて!
もう11時半だよ!』


勢いよくドアを開ける
部屋の中には、

ベッドにくるまった父の姿が見えた


「...誰だ」

『瑠々だ!』

「あと5時間ん...」

『なに馬鹿なこと言ってんの』



むりやり布団を引っぺがす


「瑠々、寒い
いいじゃないか...お父さんな、
毎日働いてるんだ...
たまには寝坊したって...」


『お昼抜きにされるよ』


「起きます」