「...あーあ。
ムカつくくらい相思相愛だよな
ぶっ壊そうにも、中々難しそうだし
はぁ...俺、結構本気だったんだよ?
夢野さん」
夢野さんの不安を煽りまくって
それで彼女が壊れてしまえばいい、
そう思った。
幸い、彼女は男性に不信感があるし
そこを突きまくればきっと
すぐに交際は続かないだろうって、
そうしたら、俺にも付け入る隙が
きっと出来るだろうって
だから散々、二尾に対する罵倒や
ありもしないことを言った...のに
もう少しで壊れそう、そう思った矢先
急に目が鋭くなって。
遥斗君はそんな人じゃない
絶対の確信を持って、
大声で言い切った。
「...くそ」
そんな彼女を、また
俺は、好きになってしまったんだ
「諦めないからねー」
誰も居ない教室で、1人
溜息と共に言葉を吐き出した

