「とりあえず聞けって。
なぜ俺が先輩の胸の大きさが分かったと思うよ...
九条のメアドを教えてと言いながら、俺の腕に絡みついてきてだな
そこでうわ胸でけえとか思ったわけだが」
『.........』
「無言で拳を握るんじゃない
あの先輩、かなり遊び慣れてんなぁ
金曜日に遥斗に無視されてから、
遥斗と仲良い俺に目ぇ付けてデート誘ってそこでホイホイメアド聞きだされちまったよ」
...その執念が怖いな
『...そこまでして俺と接点を持ちたいのか
厄介なことにならなきゃいいが』
「接点を持ちたいっつーか...
用はお前を手に入れたいんだろ
遥斗に惚れたのはもちろんのこと
お前に軽く依存してんじゃねーかな」
『......そうなのか?』
「あぁ、俺の見解としては、だけどな」
こいつは、いつもおちゃらけているように見えて
人の本質をすぐに見抜く才能がある
先輩のデートの誘いにすぐに乗ったのも
俺のために先輩の本意を見ようとしたんだろう
...ありがたいな

