お菓子よりも甘く





『ほ、ほんとによかったの?
先輩、置いてきちゃったけど...』


すごい顔してたしなぁ...


「いいよ...
断ってんのにしつこかったし
それに、夢野さんと早く2人きりになりたかったし」

『え、それ...』


どきり、とした

さも、当たり前のように言ったから危うく聞き逃しそうになった



「...どこ行く?」

『...暑いし、
とりあえず...図書館行こ?』

「...ん」