お菓子よりも甘く


ー次の日ー





テストが終わり、終業式も終わった
いそいそと下駄箱へ向かう


いつものように夢野さんを待つために




「おーう遥斗、
今日もご苦労様だな」

...九条か
話しかけられたので、仕方なく廊下で立ち止まる

『...るせ。早く帰れ』

「いやぁそんなこと言わずにさ
ところで、夢野さんとの進捗状況はどうよ?ん?」


にやにやと、
気持ち悪いなこいつ

『...さようなら』

「待て待て待て待て!
ったくさーちょっとくらい俺に教えてくれたっていいだろ!」

『嫌だ』

「なんでだよー親友だろー
それともあれかよ、可愛い夢野さんは俺が独り占めするんだ!ってか?」


.........

「うわっまさか当たった?」

『お前ちょっとまじ黙れ』

「怖い怖いごめんごめん」


そう言いつつ、
全く反省の色は見えない