同じ病室の老婦人、佐藤さんもクスクスと笑っている。
はぁ〜、勘弁してくれよ。
「も〜、わかったからいい加減帰れよお前。なんで来たんだよ、ったく」
「あー!せっかく来てやったのにそんな態度なわけ?も〜本当お前ってやつは、友達大事にしねんだから〜」
「俺の大事な友達は、笑い転げながらギプスを叩いたりしねーんだよ」
いまだにギプスに手を置いている恭吾にパンチをお見舞いする。
「わぁーったよ!帰るよ!でも、お前覚えとけよ!お前みたいに友達大事にしないやつは、次はクラスのみんな連れてきてクラス中の笑い者にしてやるからな!わはははははは〜!」


