病室の入口に、恭吾が立っていた。 気配消しすぎだからお前! なんだお前は。忍者か。そうなのか。 「忍者なワケねーだろ頭大丈夫か」 「お前ちょいちょい俺の心読んでくるソレなんなの?」 「アホが考えることなんて全部お見通しじゃアホ」 恭吾は佐藤さんに会釈すると、ベッド脇に置いてある椅子に腰掛けた。