「フフ。そう?ありがとう。
明日笑って名前はね、お父さんがつけてくれたの。

"明日も笑顔でいられるように"って。

護くんは?どうして護くんになったの?」

「俺?俺は……

"大切な人を護れるように"って、聞いたことがある……気がする」

「うわぁ〜!素敵だね!」


花のような笑顔を向ける彼女に、俺は少し顔を赤くした。
今までなんとも思ってなかったのに、彼女にそう言われるとなんだか自分の名前が特別に思えてきた。



(なんだコレ)



くすぐったいような、心地良いような、
そんな感覚に少し戸惑う。