五月下旬。

「おい、佐藤。コレ資料室に持ってけ!」

「はぁ〜。何でわたしが」

「何でって、日直だろ?」

めんどいなー。

「キャー!優日〜」

「カッコイー」

うわー、今日もモテモテだなー。

確かにかっこいいけど。

「ありがとう」

しかも、あのスマイル。誰でも好きなるは〜。

あっ!資料室に行かないと。

資料室、到着‼

誰もいないや。

ガラガラッ

ん?

「あーダリ〜。女ってめんどいなー。」

ちょっ。あの声は、

「大神 優日⁉」

「ん?」

えっ?待ってさっき『女ってめんどくせー』とか言ってなかった⁈

「誰かいる?」

やばっ隠れなきゃ
本能的にそう思った。

「佐藤さんみーっけ」

「へっ⁈」
やばっ!なんでばれたの?

「今、何でばれたの?って思ったでしょ?」
「…っ」

「図星だ。足隠れてなかったよ?」

えっうそ‼はずー
いや、それよれも

「大神くんって裏あったの?」

「あれ聞いちゃった?」

えっ何でそんな平然なの⁈
いーや皆に言お!

「皆に言ったって意味ないよ」

えっ!なんで思ったことにたいして返事できてんの⁈
っていうか、意味ないってなに⁈

「ん〜、俺に裏があったっていっても信じないだろ?」

「そーだよ‼」
言ってもダメじゃん

「まぁ〜言われても、困るからお前コレから奴隷なっ!」

えっ!

「嫌だ!」

「ダメ〜!時間切れー!残念でした。という事で、メールするから♡」

えー!なんて事ー!