……いろ……



貴方が私の世界の、唯一の色でした。


…つまらなく回り続ける世界。
なんの刺激もなくただ淡々と日々を繰り返していた。
つまらなくてつまらなくて、
もういっそ世界を止めようかと考えたくらいだった。


でもあの日貴方と出会って
私の世界は色で溢れた。

『ずっと傍にいるから』

そういう貴方の優しい顔が一番好きだった。
なのに……なぜですか?
貴方は私の傍にいてくれない。

帰ってきて…。
わたしが、わたしの色がなくなっちゃうから…。
いかないで。いかないで。



その時にはじめて知る。
貴方が私にとっての世界なんだと。
貴方が…貴方を愛していたのだと。



『逝かないで…。』


神様どうか…私の色を、返してください。




ーfineー