モミの木と一輪の花

僕のそばには、親友がそこにいた証だけが残った。

当然寂しかったけれど、不思議と悲しくはなかった。

『また、春に会おう』

その言葉が、心に響いた。

根拠はないけれど、花の言葉が、現実になるような気がしたのだ。