モミの木と一輪の花

僕は一層不安になった。

もしかしたら、もう話すこともできなくなるかもしれないなんて!

僕は何とか自分の体を、花の風除けにしようとした。

体を精一杯大きく広げてみる。

少しでも、少しでも一緒にいたい。

話したい。

一人は、もう嫌なんだ。