小4の夏

素直で純粋で。

みんな鬼ごっこを楽しんでいたんだ。

私を除いては…。

拓人「海斗タッチ!」

海斗「わーお!」

拓人「次の鬼海斗でー!」




沙奈『鬼あっちに行ったから、少し隠れてようかな…』

拓人「わっっっ!」

沙奈『きゃっ!…なんだ、拓人か〜』

拓人「しーっ!みつかるじゃん」

沙奈『拓人がびっくりさせたんじゃん』

拓人「あははっ」


その日私は拓人に告白するつもりでいた。淡い期待を心に抱いて。