「レイカにずっと居てほしいからだ。…大事な人を守れなくて、国民を守れるか。」続けて
「もし、レイカの言うとおり、別れたとして、仕事は?子供はどうするんだ?…双子だぞ。一人で育てられないだろ。」そう言うとレイカは黙る。…頭の良いレイカも難しいことだと分かってるんだろ。
「分かっただろ?全部俺に任せれば良い。」そう言ってから
「明日、城に連れてく。…父上達に話すから。」と言うとレイカはうつ向きながら
「駄目だって言われたら?」と萎んだ声で言うが
「王家を抜けると言って黙らせる。議会も同じ様に。…レイカは何も心配しなくて良い。」そう言うとレイカは体の力を緩めた。…どうやら納得したようだ。俺も力を抜き、優しくレイカの頭を撫でてから目線を合わせると
「良いかい?レイカは体の事だけを考えるんだ。」と優しく言うとレイカはこくんと頷くと俺に抱き付いて来た。俺も抱き締めて
「今はゆっくりおやすみ。」と言うとレイカは頷き抱き付いていたのを離してから体を横たえて目を閉じた。…レイカが寝たのを確認して部屋を出た。

