服を着替え終わり、服のポケットに入れてあったレース柄のシュシュで背中辺りまである髪をハーフアップに纏めた。

…実はこのシュシュ、まだこっちに来る前に学校の被服の授業で作り想像以上に上手くいったからよく持ち歩いている物の1つ。

鏡で変な所が無いか確認してから急いで団長の所に向かった。

合流してからは単身者専用の寮から出て、街へ歩いて言った。

着いていくのが必死でお喋りなんか出来なかったけど。(身長があるからか歩幅もあれば歩くペースが速い。)舗装してある石畳の出っ張りに足を引っかけてしまい、思わず目のにあった団長の腕に掴まってしまった。

「…っと。大丈夫か?」思わず掴まってしまったのに怒らなかった。よかった。

「すみません。掴まってしまい…」と団長の腕を離し、ロングスカートの裾に付いた汚れを軽く落とすと、団長は

「俺が歩くの速かったんだろ?ごめんな。気が付かなくて。」と今度はペースを落として歩いてくれた。