想いの能~チカラ~


昼食を摂って団本部に向かうと第1小隊の隊長が門の前に居た。

「団長、副団長、緊急事態です。イシュルト地区で金目の者に火が放たれています。…今偵察部隊が出て状況把握しておりますがウォーターが全く歯が立ってないとの情報が有ります!ご指示を!」レイカが

「ウォーター、及び偵察部隊は住民の安全確保に。出来れば1ヶ所に固まらせて。その方が少人数だと守りやすい。ユルゲンさん。そこに案内を私が出陣します。」

「俺も行くぞ。火を使ってるんなら火属性の俺がいた方が良いだろ。」……本当は行かせたくない。そんな顔をしていた。…ごめんね?クロード。

「レイカは後ろでバックアップ宜しく。」有無を言わせずにそれだけを言ってイシュルト地区へ向かった。