ーsideクロードー

「………」仕事中。書類を読んでいた。

(なんだ?これは…回復の能が効かない。…毒か?)書類に書かれていた事はこうだ。

─数日前に見たことの無い動物に家畜が噛まれ、直ぐに手当てをしたが、時間が過ぎるほど傷口が腐食を始め、その家畜は数時間後に死んだ。…直ぐに他の家畜も被害が広まり、飼い主も体調不良を訴え、回復の能も効かず今、飼い主は意識不明。…聞いたことの無い症例だな。

……気は進まないがレイカに聞いてみるか。…水龍は毒とかも治療出来るって言ってたしな。

別の書類を見ていたレイカに

「なぁ、これ、どう思う?」と書類を渡すとレイカは字に目を落とし…?だんだん顔がキツくなってる。レイカは立ち上がり

「…クロード、今からあたしをここに連れてって。…これ、あたししか解決法を知らない。」

……は?

「この症例、あたしの居た所でもあったの。ここからは《宮》の一族の仕事。」と言った。

ー数時間後ー

「フレイム副団長、レイカです。…体調不良の方は?」…その報告書にあった飼い主の居る隔離施設に居る。…見張りは直ぐに俺とレイカを通して飼い主の所に案内した。

「自分はここまでです。」と見張りは下がった。