数分歩いて来たのは…空き教室。 屋上じゃないのかー。 「ねー。屋上じゃないの?」 定番のさ。行きたかったのに。 「え、屋上?鍵が掛かってて入れねえよ?」 やっぱ現実的だわー。 とりあえず鍵…後で貰おう。 「じゃ、はいんぞ。」 え、心の準備がー! リンチされる準備してないよー⁉︎ そんなこと考えてると仁科がドアを開けていた。 ちょっと!聞いてた?ねえ。 いや、聞いてるわけないけどさ? 心の準備できてないって言ったじゃん⁉︎ 俺の心の声も知らないクソヤロウが中に入っていった。