もう入れたくなったのか
ソワソワしてる仁。
それを見て俺は起き上がり
四つん這いになった。
「入れても、いいよ。 」
「ほ、ほんと?」
軽く頷き、姿勢を少しずらした。
「入れるよ。」
「うん…っ」
え、デカイ。
単純に思った。
「入ったー。」
「待って、動かさないで…っあ!」
そんな願いもこいつには通じず。
激しく腰を振る仁。
「アアアッ…ン、ン!」
「ハァハァ、ちょっと休憩」
「ちょっと…ハァ、激しくない?」
「なんで、激しいの好きじゃない?」
「そんなことないけどっ…ンン!」
いきなり振るからびっくりする。
「ンンァッ…待って!」
「やだ、待たない。」
「イヤァァァ…イっちゃうゥゥ」
「早くない?」
「はぁっ…イクイクッ!」
すると仁が焦り出した。
「え、待って一緒にイこ。」
「えー、うん。」
さっきよりもさらに激しく振る。
俺は限界に達し体に力がなくなった。
「あぁ、イク。」
やっとかよ。
「中に出してッ」
「そのつもりだけどっ」
「アアアッイっちゃうよーッ」
「イこッ」
仁にも中出ししてもらった。
「気持ちよかったー。」
「仁、激しすぎ。」
もう体力ないし。
俺はグッタリとした。
「ごめんね。」
と、頭を撫でた。
「チューして…」
「え?」
「してくんないんだ。」
俺はたまに甘えん坊が出る。
拗ねて寝返りをうった。
「和、こっち向いて。」
は?こいついつから和呼び?
「なんで和呼びなのっ…ンン」
キスしてさ、もう一回やろうとか
言わないよな?
「苦しいよ。」
「好きだ、和。」
「そんなの、みんな言うよ。」
「俺は本気だ。」
仁の顔を見ると目がまじだった。
「人を好きになるのは簡単だよ。」
「嫌いか?俺の事。」
「まだ分からないよ。
会ったばっかりなのに。」
「はっきり言ってほしい!」
仁はそう言い立ち上がった。
「ま、まずパンツ履いて。」
「あ。」
「俺は…好きじゃない。」
仁と目が合った。
悲しそうな表情をする仁。
「そっか。」
「…ごめん。」
「じゃあ帰るわ、20でいいだろ。」
と言い、机の上に札束を置いた。
「あ、待ってよ。」
仁は服を着てドアを開けた。
「もう、一生会うことないと思うから。」
「え、」
「安心して、じゃな。」
ーーバタンーー
一気に静かになった部屋。
なんでだろう。
胸がズキズキ痛む。
