次の日、葵が言ってた通りあたしは日直だった。
「…ゔぅ…やだ…」
日直の文字の下に《可愛川》の文字。
やだ。本当にやだな。めんどくさい。
「あっまねぇ〜‼︎おーはー…あぁ」
華絵は黒板の文字を睨むあたしを見ながら全てを理解したように頷いた。
「まぁ…葵も手伝うって言ってたし、あたしも手伝うし。ね⁇ガンバッ」
肩をぽんぽんと叩かれる。なんだかあたしは頭と肩を叩かれる機会が多い気がする。
「頑張る」
あたしがそう言うと華絵は自分の席へ行った。あたしも自分の席に座る。
本当、あたしはいい友達持ってる。
少し嬉しい気持ちになりながらあたしは教科書を鞄から出した。
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嫌いな国語をなんとか乗り越えて、2時間目の体育になった。体育は好き。あたしは動くのが好きだから。
今日は体育館で隣のクラスと合同のバスケだった。ついでに今日は雨で、男子も同じ体育館を使ってる。
これは嫌い。
自分がバスケをやる時間が減るから。
「華絵ー‼︎ちょっと甘音ちゃんと交換してよー…」
見学中のあたしを見ながら同じチームの女の子が華絵に言った。ちなみに華絵は体育が苦手だ。
「ちょっとそれ失礼でしょう⁉︎」
半ギレしながらも笑ってる華絵は強いと思う。
「てことなので、甘音パス」
そして、体育が苦手だからちゃっかりあたしと変わろうとしてる所はずるいと思う。
「了解」
あたしは身長が155でからり小さいから細かい動きが得意。ボールを受け取ってダンダンとドリブルする。ドリブルが好きだ。

