みんな病んでる。

おお事になるのだろう。きっと職員会議とかにかけられて。

親も呼ばれて、内申書にも響いて……。

俺は、横溝をキッと睨んだ。

すると、横溝はふっと笑みを見せた。

「そんな警戒するなって。誰にも言わないから。だけど、もうこんなことはするなよ、絶対」

そう言って俺のあたまをぽんぽん、と叩くと去って行った。

な、なんだよ、教師のくせに……俺は呆気にとられていた。

子ども扱いしやがって、気に食わない。



ある晴れた、秋の日曜日だった。

俺は近くのコンビニで立ち読みをしていた。

彼女もいないし、これといって趣味もない。

ふらっとコンビニに立ち寄ったはいいが、どいつもこいつも面白くねー漫画ばっかだ。

ふん。

ドラマだと冒険だの、現実に起こるわけないっつーの。

などと思いながら、漫画雑誌をぺらぺらとめくっていた。