だけど、学校での、美人で人気者の私のイメージが壊れてしまう。

私は葛藤していた。

だけど、欲望には耐え切れず、そっと机の下で、ロングソックスを下ろした。

カリカリ。カリカリ。

かさぶたのキッカケを探す。

あ、あった。

ぺりぺりと剥いでいく。

うわ、やっぱり何度やっても気持ちがいい。

ちょっと小さめのかさぶただったけど、それを真っ白なノートの上に置いた。

おめでとう。

あたらしく、生まれたね。

それに向かって、私は話しかける。

私は夢中になってしまって、鞄からかさぶたを収集したピルケースを取り出し、そこへ新参者のかさぶたを入れた。

キャップを閉める。

耳許で、それを振ってみる。

サカサカ。

サカサカ。