「ニンゲン、来い」

「…」

扉を開いたのは二足歩行のトカゲ。
もう喋る元気もなく素直にしたがう。

(今日は喋るトカゲか…)

そんなことをぼんやり考えているとトカゲが言った。

「お前の刑がくだった。

お前をこの世界から消し去る」

(消し去る…?)