──────沙耶様────
誰かの声が聞こえる…。誰だろ?
誰かが私の名前を呼んでる…。
私は少しずつ重いまぶたを開けた。
眩しい光が目に差し込んできた。
ここは....病院?

沙耶様ぁぁぁぁ!!沙耶様が!沙耶様が!
お目覚めになりました!!
医者を呼んでまいれ!!!

騒がしぃ…。私はなぜ病院にいるのだ?
「沙耶様!ご体調はいかがですか?」
黒と白の服に身を包んだ少女が私に声をかけてきた。
「ねぇ。私はなぜここにいるの?」
私がそのような質問をすると少女は驚いた顔でこちらを見つめた。
「まっまっまさか、沙耶様ご記憶が無いのですか?」
私はきょとんとした顔でうなずいた。
「たたたたいへんです!!沙耶様のご記憶がありませんんっ!!」
私は記憶が飛んでいた。今、この状況を聞きたいのだが少女は1人勝手にパニックになっており説明をしなぃ。この少女を見た様子まだ結構若い。年は14歳ぐらいだろうか?
「これは今どういう状況なのだ??」
私はパニックって歩き回ってる少女の肩を掴み聞いた。
「ぇ、ぇっと……沙耶様が病院で目を覚ましたとこで……」
私は呆れ顔になり。
「そんなことは私も知っている。私のことを教えてくれないか?覚え出すかもしれなぃ。」
少女はこくりとうなずき私のことを語り始めた。