白い猫はまるで私を誘っているようだった。
「猫ちゃん!待って!どこへ行くの?」
私は返事が帰ってくるはずのない猫へ
話しかけた。
「女王様のとこへよ」
私は口をぽかんと開けた。そして、
ひゃぁぁぁ!!!
「ねっねっねこが喋った!!?」
「あなたが話しかけたんでしょ?」
白い猫は呆れながら私に言った。
「ぅ、ぅん。そ、そうだけど…」
私はそわそわしながら猫に答えた。
「ねぇ、ここはどこなの?」
呆れ顔の猫に私は聞いた。
「ここは、あなたの夢の中ょ。」

「私の、、夢の中?」
「えぇ、あなたの夢の中。あなたもうそろそろ起きた方がいいんじゃない?家の方も心配してらっしゃるようだし…」
「起きた方がって言われても…私、夢の覚め方わからなぃ!!」
「ったく、しょうがないわね…これ、食べて。」
私は白い猫にアメらしきものを渡された。
「これなに?」
「普通見たらわかるでしょ?アメよ。」
私はアメを1つ舐めた。その瞬間、
くらっとし私は横に倒れた。
白い猫は私を見下ろしながら呟いた。
「また、会おうね。」
私は意識が遠くなり深い眠りについた。