アップル・マーマレード












私は階段を下りて、リビングに入った。




「大和ちゃん、朝ご飯食べてって?
 丁度トーストとベーコン焼けたから」


「わーい、いただきます」



そうキッチンから顔を出したおばさんに言われ、
私は遠慮せず、ダイニングテーブルに腰を下ろした。




そして、すぐ正面に掛けてある時計を見上げた。



(今日のノルマは達成。)




そう思い、足をぶらぶらと遊ばせる。


これも、私の毎朝の癖だ。





部屋には朝食独特の良い匂いで満たされていて、
何だか落ち着く。