***
次の日の朝、私はいつも通り目を覚ました。
カーテンを開けると、梅雨らしい曇り空で、
更に私の心を暗くするようだった。
私は手早く制服に着替え、家を出た。
両親が朝が弱いせいで、私は自然とイズミの家に通うようになった。
おばさんは、それを嫌な顔一つせずに迎えてくれた。
「・・・・・・」
どうしても、玄関を開ける手が止まってしまう。
心のどこかで、
「嫌だ」、「このまま逃げ出したい」と私が言っている。
そんな考えを振り切って、私はドアを開けた。
「お早うございます!」
「お早う、大和ちゃん」
声をできるだけ振り絞ると、
リビングからにこやかにおばさんが顔を出した。
