アップル・マーマレード












「もう大丈夫、ごめん・・!」



私は少し腫れてしまった目を、ハンカチで押さえて言った。



「ったく、びっくりしたんだからな」



そう茶化すように、サトウが笑う。


イズミが息を吐いて、それに同意した。




・・・




「で、何ていう映画観たんだよ?」



「え・・」



ここでその質問・・!?


私は軽くパニックになりながらも、
必死に口を動かす。



「えっと、・・た、タイタニック?」



「おお、あれか」



納得したようにサトウは頷いた。



「あれ俺も観た。いいよな」


意外にもイズミがそう言ったので、
私とサトウはつい吹いてしまった。