アップル・マーマレード











そう、映画だ。




・・・




「昨日、泣ける、え、いが見ちゃって・・ッ」



私は途切れ途切れでも、そう言葉をつないだ。



「何だ・・そうだったのか、びっくりした」


「・・・・・・」



とりあえず、サトウが素直で助かった。



でも、イズミは・・・・。


私は心配になり、顔を上げた。


目の前に、イズミが目を見開いて立っていた。



「そっか・・何事かと思った」


心底安心したように、イズミはそう言って私の頭を撫でた。




その顔を見て、私は幼い頃の記憶を無意識に掘り起こした。