アップル・マーマレード










胸が苦しい。



心臓を爪で引っかかれたみたいに、
ジクジクと痛んで止まらない。




「う・・うぇーん」



いつのまにかサトウに背中をさすられていて、周りのクラスメートたちも心配そうに様子を窺っていた。



イズミはそんな教室の様子に気が付かないのか
あの表情で彼女と楽しそうに話している。




・・私に背を向けて。






ねぇ。


こっち向いてよ、イズミ。




こんな私に気づいてよ。




だって私、こんなに悲しいんだよ、

涙が止まらないんだよ。




じゃあ、あとどれくらい好きになれば、
私の事を好きになってくれるの?




私の隠してるこの気持ちごと、見透かしてよ。