*** それからの午後の授業は、ただ呆然と過ぎていった。 『失恋』。 その言葉はあまり私の中に響いてこなくて、 何だか別世界の事のように感じてしまう。 「___片桐」 「・・え」 突然声を掛けられ、思わず目線が泳ぐ。 「・・何だ、サトウか」 私が小さく息を吐くと、 サトウが苦笑してドアの方を指さした。 「・・ほら、あそこ」 「ん、何?」 私は指さす方向に、視線をめぐらせた。