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昼休み。
私は不安を抱えたまま、自分のランチをテーブルに置いた。
「片桐、どうした?何か元気無いな」
サトウが弁当を広げながら、心配そうに言う。
こういう気遣いから、
同級生の女子から人気がある事を窺える。
「いや、大丈夫!多分、お腹減ってるだけだから!」
私はそうやって誤魔化して、
無理やりパスタを口に運んだ。
学食のホールは学生でにぎわっている。
所々で、昼食を食べる席を探している生徒も見られた。
「俺飲み物買ってくるけど、お前らもなんかいるか?」
サトウが弁当を開けようとしたところで、
思い出したようにそう言い出した。
私はパスタを頬張っていたため、無言で首を振った。
「俺もいいわ」
「んじゃ、行ってくる」
片手をあげて、サトウは自販機のある方へと小走りに行った。
