アップル・マーマレード












・・いやいや、あんたは思ってないんかい。


私は心の中だけでイズミを突っ込み、
またポテチに手を伸ばした。




「そういやさ、知ってるか?」



無心に口を動かしていると、サトウがそう言った。



「何だよ?」


イズミが気だるそうに聞いた。


たぶん、ポテチの味に飽きてきたんだろう。




「アズマの噂」



面白そうにサトウが笑う。




何か、七不思議みたいなものだろうか。


私は初めはそんなイメージしか抱かなかった。


正直に言えば学校の噂話なんて、
どんなものであれたかが知れてる。


大体は噂に尾ひれ背びれがついて広まったもので、
信ぴょう性は低い。