ハグフレンド



あゆみちゃんの話を右から左へ受け流しながら、あたしは英語のプリントを解いていた。


話にノって行かなくちゃいけないのは分かってたけど、



どうしてもできなくて。


「くるみ?だいじょうぶ?」

あゆみちゃんは、あたしの様子ではなくて、自分の話のつまらなさを心配しながら言った。



もう、分かっていた。


叶いそうもない夢を平気で語れる北川が、あたしのなかで羨ましい存在になっていたこと。



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