「くるみは、泣かないの…?」


サクラのことばに頷いた。



「うん、ていうか、うまく信じられない。夏樹くん、不死身っぽかったじゃん?」


そう言いながら、夏樹くんとの会話を無意識に思い出していた。




───あたしが死んだらどうすんのよ?


───仕方ないじゃん、諦めるよ。



普通のひとなら激怒しそうだけど、あたしは夏樹くんの言うことには怒ったりできなかった。

むしろ、納得してた。




そっか、そうだよねー。
死んだら仕方ないかー。


それくらい、あたしは彼の考え方に溺れていたのだと思う。



****